2008年05月25日
医師が外資系製薬会社に転職する方法 (15)
医師が製薬会社に転職するにあたって複数のエージェントを通じて求職活動した場合に生じる問題とは、1つの製薬会社に対して、2つ以上のエージェントを通じてあなたのエントリーシート(これは一般に、あなたの履歴書やCV(カリキュラム・ヴァィティ)から、あなた個人を特定できる情報を削除したものです)が渡りうることです。
まず転職活動においては、このこと自体が製薬会社側に悪印象を与えます。
「医師が外資系製薬会社に転職する方法 (14)」で、「内定はいくつ頂いてもかまわない」と述べましたが、これはあくまで求職者側の理屈です。
エントリシートの書式がエージェントごとに異なり、個人を特定できる情報が削除されているとはいっても、製薬会社の人事担当者は、同時期に届いた2つかそれ以上のエントリーシートが同一人物のものであることを容易に識別するでしょう。
それによってあなたは「エントリーシートをばら撒く求職者」と見做されます。製薬会社側がそれをあなたの熱意の表れ(「そこまでして我が社に入りたいのだ」)と受け止めてくれるといいのですが、通常、「ばら撒き」好意的に解釈されることはありません。
人事部は、「この応募者は複数のエージェントを通じて複数の製薬会社に同時に応募をしているのだろう」と考えます(実際その通りだったりするのですが)。
少なくとも建前としては製薬会社側は、自社の文化や企業としての姿勢、製品ラインナップ、将来のパイプラインを把握・理解したうえで入社を希望する人間を同僚として迎え入れたいと考えます。
後述する「ストーリー」とも関連しますが、「どこでもいいからとりあえず製薬会社に滑り込みたい」と解釈されそうな態度は大人として控えるべきでしょう。
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まず転職活動においては、このこと自体が製薬会社側に悪印象を与えます。
「医師が外資系製薬会社に転職する方法 (14)」で、「内定はいくつ頂いてもかまわない」と述べましたが、これはあくまで求職者側の理屈です。
エントリシートの書式がエージェントごとに異なり、個人を特定できる情報が削除されているとはいっても、製薬会社の人事担当者は、同時期に届いた2つかそれ以上のエントリーシートが同一人物のものであることを容易に識別するでしょう。
それによってあなたは「エントリーシートをばら撒く求職者」と見做されます。製薬会社側がそれをあなたの熱意の表れ(「そこまでして我が社に入りたいのだ」)と受け止めてくれるといいのですが、通常、「ばら撒き」好意的に解釈されることはありません。
人事部は、「この応募者は複数のエージェントを通じて複数の製薬会社に同時に応募をしているのだろう」と考えます(実際その通りだったりするのですが)。
少なくとも建前としては製薬会社側は、自社の文化や企業としての姿勢、製品ラインナップ、将来のパイプラインを把握・理解したうえで入社を希望する人間を同僚として迎え入れたいと考えます。
後述する「ストーリー」とも関連しますが、「どこでもいいからとりあえず製薬会社に滑り込みたい」と解釈されそうな態度は大人として控えるべきでしょう。
さらにこの場合、あなたの転職の背景となる「ストーリー」に不整合が生じる可能性が大きくなります。
医師が医療機関や研究施設から製薬会社に転職することは、現代の日本においてはかなり思い切った決断であると言えます。
その決断を下そうとしているあなたは、あなた自身の決断をご自身の同僚や上司、ご家族、そして転職希望先である製薬会社の担当者を納得させられるだけの物語を紡ぎださなければなりません。
「製薬会社の方が給与や福利厚生が良いので」とか「当直が無くて週末休める生活を送りたいので」といった本音は、少なくとも転職希望先の製薬会社に伝えるべき動機とは言えませんし、僕個人の意見としても、本当にQOLだけを求めて製薬会社への転職を望む方は恐らく製薬会社には向いていない方であろうと思います。
転職エージェントの仕事とは、単に求人側の企業と求職側の個人とのマッチングするだけでありません。
求職者に、転職を決断するに至った理由を気づかせ、信じ込ませて、面接の場で説得力をもってそれをインタビュアーに伝えられるよう言語化させることもまた、レベルが高いエージェントの大きなタスクの一つです。
逆に言えば、それをできないエージェントにあなたの転職を任せるべきではありません。
→医師が外資系製薬会社に転職する方法 (16)
→有利な非公開医師求人ならハイネットDr.転職

→「医師の転職.net」トップページへ
医師が医療機関や研究施設から製薬会社に転職することは、現代の日本においてはかなり思い切った決断であると言えます。
その決断を下そうとしているあなたは、あなた自身の決断をご自身の同僚や上司、ご家族、そして転職希望先である製薬会社の担当者を納得させられるだけの物語を紡ぎださなければなりません。
「製薬会社の方が給与や福利厚生が良いので」とか「当直が無くて週末休める生活を送りたいので」といった本音は、少なくとも転職希望先の製薬会社に伝えるべき動機とは言えませんし、僕個人の意見としても、本当にQOLだけを求めて製薬会社への転職を望む方は恐らく製薬会社には向いていない方であろうと思います。
転職エージェントの仕事とは、単に求人側の企業と求職側の個人とのマッチングするだけでありません。
求職者に、転職を決断するに至った理由を気づかせ、信じ込ませて、面接の場で説得力をもってそれをインタビュアーに伝えられるよう言語化させることもまた、レベルが高いエージェントの大きなタスクの一つです。
逆に言えば、それをできないエージェントにあなたの転職を任せるべきではありません。
→医師が外資系製薬会社に転職する方法 (16)
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コメント一覧
1. Posted by tai 2008年05月28日 15:13
早々のレスをありがとうございます。先生の指摘されている点はまさに私が現在直面している疑問点です。そうすると登録は複数のエージェントにしても良いが、先方企業への個人情報の開示はあくまで一つのエージェントからのみ行なうという対策で良いのでしょうか。
2. Posted by 石動アキ 2008年05月28日 22:37
> taiさん:
更新が遅れて申し訳ありません。
仰るとおりです。基本的には1つの企業に対しては1つのエージェントからアプローチすべきです。
ただ、例外と言うか、2つ以上のエージェントからのアプローチをした方がいい(というか、せざるをえない)ケースもあります。
このあたり、次の記事、その次の記事で書こうと思います。
更新が遅くて申し訳ありません。
更新が遅れて申し訳ありません。
仰るとおりです。基本的には1つの企業に対しては1つのエージェントからアプローチすべきです。
ただ、例外と言うか、2つ以上のエージェントからのアプローチをした方がいい(というか、せざるをえない)ケースもあります。
このあたり、次の記事、その次の記事で書こうと思います。
更新が遅くて申し訳ありません。
3. Posted by tai 2008年05月28日 23:16
こちらこそスミマセン。コメントが反映されるのにタイムラグがあると気がつかず二重投稿になってしまいました。お詫びいたします。


