2008年10月01日

転職前に交渉しておくべき事項 ―サインオンボーナス― (1)

医師の製薬会社への転職ノウハウを語るにあたって、いずれ書こうと思っていたテーマですが,ちょうどdocさんからコメントをいただきましたので、今回は「サインオンボーナス」について説明しようと思います(しかしdocさんは優秀ですね。普通はここまですんなりと複数のインタビューをクリアできるものではありませんが。どんな方なのでしょう)。

本来はもう少し後――製薬会社への転職に現実的にご興味やご関心をもたれるドクターの読者が増えてから取り上げるつもりでしたが、docさんをはじめとして、予想外に早くアクションを起こされる医師の方からのご相談やご質問、ご報告をいただくようになってきましたので、タイミングを前倒しすることにしました。

何せ、知っておかないとかなりの損になりかねない情報なので。

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サインオンボーナスは、入職時ボーナスと訳されることがありますが、日本風に言えば準備金のようなものです。
これは製薬会社からのオファーレターを受け取った後に、医師が行うべきいくつかの交渉のうちで、もっとも重要なものの一つです。

オファー・レター (2) 」で、オファーレターを受け取るまで――選択権が自分の側に移るまで――、金銭交渉を行うべきではないこと、給与交渉はそもそも成り立ちがたいことを述べました。

そこで重要になってくるのがサインオンボーナスです。

前述したように、医師であっても製薬会社に社員として入社するわけですから、ジョブグレード(職位)が決まっていますし、それに応じて給与の幅も決まっています。
そして「最初の転職(臨床医→製薬会社)」者の場合は製薬業界における実績がないわけですから、最初の給与は、大学病院の助教授クラス以上のドクターでもないかぎりは、その給与幅の下の方に設定されがちです(し、僕もそれはリーズナブルだと思います)。

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また、中途採用者の場合はボーナス面で不利を蒙るリスクが低くありません。
典型的には、現在勤めている病院のボーナスの支給基準が「3月31日に在籍していること」であるのに、転職先から2月1日からの勤務を求められた場合、前職の丸々1年分のボーナスを諦めなければならないことになりえます。
さらに、日本の会社や病院の場合、給与やボーナスは年度(4月〜3月)で算定されますが、外資系の製薬会社の場合は暦年(1月〜12月)で算定されることがほとんどです。首尾良く4月1日入社にしてもらえて前職のボーナスが受け取れた場合でも、今度は次の職場である製薬会社ではその年に9ヶ月(4月〜12月)しか在籍しないことになるので、ボーナスはそれに応じて、1月から勤めた場合の75%しかもらえない前提で話が進みます。

>>>転職前に交渉しておくべき事項 ―サインオンボーナス― (2)

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自己紹介
石動(いするぎ)アキ

外資系製薬企業勤務。部長待遇。♂。

大学病院とその関連病院で臨床中心に仕事してましたが、転機が訪れ、転職を果たして5年目に入ります。

臨床開発、メディカル・マーケティング、安全性管理と経験を積み、2007年からは国際共同治験のコーディネートがメインの仕事になってましたが、2008年4月に4回目の転職を果たしました。

愛妻と愛息2人との4人暮らし(+猫2匹)。

【民間医局】ドクターエージェンシーシステム
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