次の職場の探し方・決め方

2010年06月02日

製薬企業に勤める医師の「転職インターバル」

すっかり遅くなってしまいましたが、5月23日にmauiさんからいただいていたコメントに、可能な範囲で回答してみようと思います。

端的にお答えするならば、医師がひとつの製薬企業に在籍する「最短期間」のモード値は6ヶ月であろうと推測します(統計学的なデータがあるわけではないので、あくまで印象ですが)。

理由は簡単で、多くの場合、入社時にもらうオファー・レターに、「6ヶ月以内に退職した場合はサインオンボーナス(「転職前に交渉しておくべき事項 ―サインオンボーナス―」をご参照下さい)は全額返却すること」という一項があるからです。
なので、その「年季」が明けたら辞める、というのがありがちなタイミングです。

ただし、製薬会社に転職した医師の皆が皆、半年で辞めてしまうわけではもちろんありません。続きを読む


→「医師の転職.net」トップページへ

2010年02月12日

メガファーマ vs スペシャリティファーマ (3):グラクソ・スミスクライン、抗うつ薬市場から撤退?

少し間が空きましたが、その間に、テーマ(メガファーマ vs スペシャリティファーマ)に沿うニュースが飛び込んできたので、引き合いに出させていただくことにします。

2010年2月5日付けのダウ・ジョーンズの記事です。
タイトルは「Glaxo to Shift Away From Antidepressant Research」(原文で全文が読めるキャッシュはこちら)。

要約すると――



グラクソ・スミスクラインは4日、抗うつ剤の研究をやめ、より価値ある治療薬の開発が可能と同社が判断する疾病領域に注力していくことを明らかにした。売れ筋の抗うつ剤をここ20年開発してきたグラクソが方針転換する。

同社の利益は、ピーク時には年間売上高で数十億ドルを創出した「パキシル」や「ウェルブトリン」などの抗うつ剤に長いことけん引されてきた。

しかし低価格の後発版がこれらの売上高に食い込み、グラクソはさらなる投資は賢明でないと判断。アンドリュー・ウィティー最高経営責任者(CEO)は、人員削減や抗うつ剤研究の関連投資を削減すると付け加えた。続きを読む


→「医師の転職.net」トップページへ

2009年12月29日

メガファーマ vs スペシャリティファーマ (2)

なので定義次第ではあるのですが、僕が籍を置いたことがある会社はすべて世界での売り上げがトップ10に入る製薬企業なので、一般的な認識としてはどれもメガファーマであると言ってもよいでしょう。

ただ、日本法人の社員数が10数名といった規模の会社の面接は受けて、受かったり受からなかったりしたことがあるので、そこで聞いた話も参考にして、製薬会社の規模と、製薬業界での医師のキャリア選択に関する私見を述べさせていただこうと思います。

結論から申し上げると、規模の小さな製薬会社でキャリアをスタートし、メガファーマに移るというキャリアパスは、良い選択であるような気がします。

メガファーマは個々の社員のrole & responsibilityが明確であるがために、時にプロジェクトの運営が官僚的になりがちです。
チームメンバーが、自分の職域を越えた仕事については手を出せない、もしくは出さない、といった事態がしばしば起こりえるのです。続きを読む


→「医師の転職.net」トップページへ

2009年12月21日

メガファーマ vs スペシャリティファーマ (1)

おひさしぶりです。

例年、12月も半ばになると本国のチームメンバーがクリスマス休暇に入るために外資系の会社は開店休業状態になるのですが(なので僕はこの時期を英会話等の勉強や個人事業の拡充に充てます)、なぜか今年はまだ多忙が続いて、なかなかブログの更新がままなりません。

まあこの御時世、仕事があるのは幸せなことなのだとポジティブに考えて業務に励むことにします。

といいつつも今日は、メインブログコメント欄にvzaveさんからいただいたご質問への僕なりの見解をお示ししておこうと思います。

vzaveさんのご質問は、端的に言えば、スペシャリティファーマからメガファーマへの転職のpros and consに関するもののようです。

「ようです」というのは、vzaveさんと僕との間で「メガファーマ」という言葉の定義が一致していない可能性があるからです。

vzaveさんは現在「一科目特化型の外資製薬に勤務」されているそうです。
文脈からするとこの「一科目特化型の外資製薬企業」の対義語として「メガファーマ」という言葉を使われているようですので、本記事では「複数のTA(Therapeutic Area)/DA (Disease Area)にまたがって医薬品を研究・開発、販売している大手の製薬企業」程度に定義しておくことにさせていただきます。続きを読む


→「医師の転職.net」トップページへ

2008年03月27日

医師が製薬会社から製薬会社へ転職する方法 (1)

同じ会社の同僚や元同僚、付き合いがある他の製薬会社に勤めている医師と話をしてみると、現在勤めている会社が最初の会社であるという人は少数派です。

つまり、臨床医や研究者といった立場から製薬業界に転職を果たした医師の多くが、今度は業界内で、一度ならず再転職を経験するということです。

あるエージェント氏は、「ドクターの場合、平均3回くらい転職して最終的な落ち着き所がみつかる例が多いようだ」と言っていました。

実際の回数はともかく、製薬業界に身を置く医師に複数回の転職経験者が多いのは事実であるように思われます。

理由はいくつか考えられます。

一括投票ボタン
続きを読む


→「医師の転職.net」トップページへ
自己紹介
石動(いするぎ)アキ

外資系製薬企業勤務。部長待遇。♂。

大学病院とその関連病院で臨床中心に仕事してましたが、転機が訪れ、転職を果たして5年目に入ります。

臨床開発、メディカル・マーケティング、安全性管理と経験を積み、2007年からは国際共同治験のコーディネートがメインの仕事になってましたが、2008年4月に4回目の転職を果たしました。

愛妻と愛息2人との4人暮らし(+猫2匹)。

【民間医局】ドクターエージェンシーシステム
QRコード
QRコード


livedoor Readerに登録
RSS
livedoor Blog(ブログ)