コラム

2010年02月26日

ブランド医薬品 vs ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品と、製薬会社に勤務した医師のキャリア構築に関する、とりとめのないお話です。

最近、開発戦略を立案する業務に携わっていてとみに気になるのは、欧米――特に米国と、日本のジェネリック医薬品の浸透度の違いです。

製薬企業における「戦略(ストラテジー)の仕事」とは、ある医薬品(候補物質)が上市された時点での規制や医療環境、市場の状況を想定して、その物質で狙う適応症や治験のデザインに落とし込んでいく作業ということになります。

米国ではジェネリック医薬品のシェアがきわめて大きいため、まだまだブランド医薬品の威光が衰えきってはいない日本とは、対象となる市場の性状が異なってきます。
このことが開発戦略に及ぼす影響は甚大で、時に国際共同開発を行っていく上での深刻な障害となりえます。

端的に言えば、米国では、開発品のポジショニングを「既存薬への治療反応性が不十分な症例への第2選択薬」、「既存薬との併用による増強療法」といった、市場を席巻するジェネリック医薬品との競合を避けられるようなところにもってこようとする傾向があります。続きを読む


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2008年08月07日

医師の7割超が仲間の過労死など経験

いまの立場で改めてこのようなニュースを見るとやっぱり臨床医の生活というのは過酷だと感じざるをえません。

臨床やってた時は当たり前だと思ってましたけどね、「当直をして、そのまま翌日も連続して診療」。
製薬の仕事でもストレスが無いわけじゃないけど充実してるし、こういう状況だと臨床に戻ろうという気は起きにくいですよね。



医師の7割超が、過重労働による仲間の医師の辞職や休職、死亡を経験していることが、「勤務医の労働環境を考えるシンポジウム実行委員会」などが実施したアンケート調査で明らかになった。医師の過重労働を原因とする医療ミスなどについては、回答者全員が「あると思う」と答えており、同実行委などは「医師をはじめとする医療従事者の労働環境を直ちに改善すべきだ」と訴えている。

同実行委は6月、東京都内で「あなたを診る医師がいなくなる! 過重労働の医師を病院は守れるのか」と題したシンポジウムを開催。参加した約300人を対象に、医療現場の過重労働に関するアンケートを行った。

その結果、「周囲に過重労働が原因で辞職、休職、死亡した医療従事者がいるか」との問いでは、医療関係職の62%が「いる」と回答。医師に限定すると、73%が「いる」と答えた。
「(36時間連続勤務など)過重労働が原因で起きている医療ミスや医療事故があると思うか」については、回答者全員が「あると思う」とした。

また、「当直をした医師が、そのまま翌日も連続して外来診療や手術などの業務に従事している」ことについては、医療関係職の84.5%、一般市民の94.7%がそれぞれ「よくない」と回答。「医師の過重労働の責任がどこにあると思うか」(複数回答)では、医療関係職と一般市民を合わせ、「行政」の83%を最高に、「病院」66%、「患者」61%などが上位を占めたほか、「国民全員」という回答もあった。(引用:Yahoo!ニュース

関連ニュース:医師の過重労働に「緊急停止ボタン」を




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2008年07月27日

CSR(企業の社会的責任)と製薬企業

Newsweek (ニューズウィーク日本版)医師_転職_製薬会社_製薬企業の2008年7月9日号で、今年の世界企業ランキングが発表されました。
これは同誌が、売上高や収益だけでなく、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)と財務的業績の両面から独自にグローバル企業を評価したランキングで、2004年から始まり、本年で5回目を数えます。

このランキングでは、上位10社のうち3社、上位100社のうち15社の製薬メーカーが名を連ねており、そのせいもあってか「製薬」に関して多くページを費やしてその社会的使命について論じています。

同誌では、世界的な高齢化や新興国市場の拡大などによって産業としての開拓余地はますます広まり、大きな成長機会があるとしながらも、一方では患者数が多く売り上げが期待できる疾患領域への集中や、規模のメリットに頼った巨額の研究開発費用投入といった従来の製薬産業のビジネスモデルが通用しなくなってきている現状を指摘し、業界全体が大きな転換期にあると述べています(石動も、それは日々実感するところです)。

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2008年01月03日

[コラム] 包括制と出来高制――出張旅費から得た教訓―― (1)


大学病院にヒラの医局員として勤務していた僕が製薬会社に転職していちばん有り難かったこと(そして今でも有り難いと思っていること)の一つが、学会に会社の「出張」として参加できることです。

大学病院勤務中はまず、スケジュールの調整が大変でした。
大学病院の医局は構造的にアンダースタッフです。
学会に行くとなると、その不在期間中に自分の受け持ちの入院患者と外来患者を診てくれる代診医を医局の中でみつけるのが一苦労でした。

そして何より路銀です。
学会から招かれる立場で参加する医局上層部の人たちとは異なり、僕のような一般参加者は学会費も旅費も自腹です。

学会参加中は他院の当直や外来のバイトの休まなければならないため実入りが減るにも関わらず、国内出張です数万円単位でかかる学会参加費はすべて自己負担しなければなりませんでした。
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その点、製薬会社では実質的な労働時間が同じであっても、かなりの部分が自己裁量でコントロールできるので(外資系では特に)、スケジュール的な都合は何とでもつけられます。

出張申請も、仕事と関係のある分野の国内学会ならば、ほぼフリーパスで承認されます。
製薬会社側としても、医師である社員には現場を離れた後も最新の知見に触れて知識をアップデートしてほしいと考えますし、何より学会はKOL(Key Opinion Leader)と呼ばれる主要顧客(大学病院の教授や大病院の院長クラスの、多方面で影響力のあるドクターのことです)と接触する好機でもあるからです。

そして、出張であるからには学会参加にまつわるほとんどの費用は出張費として会社が賄ってくれます。

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2007年12月24日

[空港・飛行機] ANAプラチナサービス資格獲得! 制度変更前滑り込み

9bd2d16e.jpg製薬会社に転職してからは、飛行機に乗る機会が飛躍的に増えました。

ANAやJALのマイレージについて敏感になったのも、従って、製薬会社に転職して以降のことです。特に、上級クラブ会員特典については製薬会社に勤める医師にとっては大きな余禄です。

転職した2004年、2005年はあまり意識していなかったのですが、2005年の搭乗回数がJAL、ANA合わせて60回にもなったことをふと同僚に話したところ、「それは勿体無い」という指摘を受けたのです。

JAL、ANAともに、1年(1月〜12月)の間にFLY ONポイント(JAL)、プラチナポイント(ANA)が50,000ポイント以上を獲得するか、FLY ON/プラチナポイントを15,000ポイント以上かつ50回以上搭乗したマイレージ会員には、翌年にサファイヤ(JAL)/プラチナ(ANA)という上級資格と特典が付与されます。

特典の詳細についてはJALのサイトANAのサイトをそれぞれご参照いただければわかりますが、優先搭乗サービスがあったり、空港のラウンジ(さくらラウンジとsignet。クレジットカードのゴールドカードで使えるラウンジとはまた別で、ロケーションやサービス内容はこれらの方が優れています)が使えたりと、出張が多いビジネスマンにとっては利便性が高いサービスが揃っています。

ただ、勤務医や開業医がサファイヤ(JAL)/プラチナ(ANA)の基準を満たすのは非常に難しいと思われます。
製薬会社からの講演以来が多い大学病院の教授・助教授クラスが回数で基準を満たすか、海外旅行好きの開業医が距離(ポイント)で満たすかのどちらかくらいではないでしょうか。
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製薬会社に勤める医師は、そんなに偉くもなく、お金持ちでもありませんが、業務で堂々と(?)特典基準を目指せます。……今年(2007年)までは。

海外出張はそれほど多くないので(僕の場合、今年は4回でした)、やはり年間搭乗回数50回の方を狙います。2006年は「JALの年」と定めてJALを集中的に利用し、見事サファイア資格を獲得しました。
新幹線でも飛行機でも行ける出張先なら迷わず飛行機を選び、行く先までの直通便がある場合でも乗り継ぎ便を使うなどといった努力も欠かしませんでした。

そして2007年は「ANAの年」だったわけですが、先週までの時点で搭乗回数が49回。外資系の会社はクリスマス前にはだいたい業務が終了してしまうので(外国人重役がクリスマス休暇で帰国してしまうからです)、仕事ではそれ以上搭乗回数を稼げそうもありません。
なのでマイラーの搭乗回数稼ぎの定番である羽田-大島往復でもしてこようかと思ったのですが、先週遠方の親戚に不幸があり、葬儀出席にANAで往復してきた結果、めでたく(というと不謹慎ですが)搭乗回数51回、ギリギリでANAから「来年度プラチナサービスをご提供いたします」というメッセージをいただくに至りました。

実はこれ、別の意味でもギリギリでした。
ANAが、2008年から上級資格付与の基準を変更するのです。
マイラーの間では評判はきわめて悪いのですが、搭乗回数が付与基準から外され、国内出張・旅行で細かく回数を稼いでいく方法はとれなくなるのです。
なので、僕にとっては今年が上級会員になれる最後のチャンスだったわけです。

ちなみにサファイヤ(JAL)/プラチナ(ANA)ともに資格達成基準を満たした翌年1年のみが特典の対象ですが、それぞれJALグローバルクラブ(JAL)/スーパーフライヤーズカード(ANA)という上級会員だけに加入資格があるマイレージ機能付帯型のクレジットカード会員になり、年会費を払い続けていれば永久に上級会員資格を維持できるので、来年はスーパーフライヤーズカードに加入しようと思います。


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自己紹介
石動(いするぎ)アキ

外資系製薬企業勤務。部長待遇。♂。

大学病院とその関連病院で臨床中心に仕事してましたが、転機が訪れ、転職を果たして5年目に入ります。

臨床開発、メディカル・マーケティング、安全性管理と経験を積み、2007年からは国際共同治験のコーディネートがメインの仕事になってましたが、2008年4月に4回目の転職を果たしました。

愛妻と愛息2人との4人暮らし(+猫2匹)。

【民間医局】ドクターエージェンシーシステム
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